こども(小児期)の矯正治療
上下の歯が適切に咬み合っていない状態を不正咬合といいます。上顎(あご)と下顎の位置がずれている骨格性のもの、歯と顎の大きさのバランスが悪いことによって歯ならびが凸凹になったり、すきまが生じる歯性のもの、またそれらが合わさったものなどさまざまな種類があります。舌や口の周りの軟組織(皮膚・筋肉・小帯など)も歯ならびに影響し、不正咬合を生じさせる原因となることがあります。
小学生の口の中です。奥歯が噛み合っていないので取り外しのできる簡単な矯正装置を使ってもらうことで、永久歯に生えかわるまでの間に正しく噛めるようになりました。
中学生の頃に本格矯正(2期治療)を行いました。
主訴:口元の突出。前歯が出ている。かみ合わせが悪い。
治療開始時年齢:11歳 上顎前突 マルチブラケット装置を用い、上下顎両側第一小臼歯を抜歯して矯正治療を行った。動的治療期間:約3年
最初の1年は永久歯の健全な萌出と鋏状咬合の改善を目的に床矯正装置を用いた。12歳から小臼歯を便宜抜歯し2年間マルチブラケット装置を装着して治療を行った。装置を撤去し保定へ、保定期間は約2年。治療費は、80万円。
矯正治療に伴う副作用として歯根の吸収、知覚過敏などが考えられます。
(日本矯正歯科学会)
矯正の目的
こども(小児期)の矯正歯科治療(第1期矯正治療)は、比較的簡単な装置を用い、
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部分的な歯の移動を行う
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上下の顎の骨のバランスを良くするために、顎の成長を促進・抑制する
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永久歯が良好に萌出するよう誘導する
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歯並びに影響を与える唇や舌などの悪い習慣を取り除く
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永久歯が生えそろってから行う本格的な矯正歯科治療(第2期矯正治療)を簡単にしたり、治療期間を短くするなど、最終的な咬み合わせがより良く理想的な状態となるよう準備をする
ことを主な目的として矯正歯科治療を開始します。
治療の効果
この時期に矯正歯科治療を行なうことにより、部分的に歯並びが良くなります。一般的には奥歯の咬み合わせや前歯の歯並びがこれに相当し、虫歯・歯周病にかかりにくくなる、顎の発育が良くなる、しゃべりやすくなる、美的改善により心理的負担が小さくなるなどの効果が期待できます。顎の骨の成長をコントロールすると、上下の顎のバランスが良くなります。また、永久歯の正常な萌出を誘導することにより、永久歯がそろってからの本格的な矯正歯科治療が容易で期間も短くなります。
Bunkyo smiles!
あごや歯の成長を促す
かみ合わせを育てる
就寝時にヘッドギア、その後、取り外しのできるバイトプレート矯正装置を使うことで奥歯を後ろに動かすとともに永久歯が生えそろってしっかりかみ合うようになりました。さらに出っ歯も治っています。
こどもで始めるメリット
受け口・出っ歯・凸凹は大丈夫?
受け口や出っ歯、歯の凸凹など歯並びについて早い年齢で矯正医に相談されることは、お子さんにとって治療期間と費用を最小に、そして治療効果を最大にする大きなメリットがあります。実際には、その場ですぐ治療を行うのではなく、最適な治療時期や、いつ、どのような治療を受ければ良いかなど正しい情報をえる機会になります。
「こどもはいつ受診(初診相談)すれば良いのか?」とお父さん・お母さんから訊かれることがよくあります。これは「受診すること」イコール「矯正歯科治療を開始すること」と思われているためではないかと考えます。しかし、決してそうではありません。治療開始のタイミングは、歯並びの状態や成長発育の段階などを含めて総合的に判断します。つまり、不正咬合に気づいたら、一度相談されてみて、その上で治療開始のタイミングが早いようであれば、矯正医とともに観察を続けながら治療開始の最良の時期を待つことをすすめます。矯正医の管理のもとで定期的に観察を行うことは、お子さんの成長変化を把握する上での貴重なデータとなります。
「相談する時期は?」歯並びの相談を受けられる時期をあえて言うなら、小学1・2年生が一つの目安かと思います。1年生になったら、「矯正は必要なの?」「いつ始めればよいの?」と相談していただくことをお勧めします。
治療は、お子さんの小さい時期に開始されれば、早ければ早いほうがよい、と言うわけではありません。しかし、適切な時期に治療を開始した結果、成長が終了してからでは治しにくいものがきちっと治るということがあります。たとえば、歯を抜かずに治せたり、歯を抜く場合でも本数を減らす、あごの成長をコントロールすることで手術を必要とする治療の可能性を減らす場合があります。
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こどもの顎変形症
こども(小児期)の反対咬合、出っ歯、歯並びのズレにおける第1期矯正歯科治療の開始時期に関しては、混合歯列期前期(永久歯の前歯4本が生えた時、8歳-11歳)から始めるのが最も一般的です。乳歯列期(すべて子供の歯の時期、5歳-7歳)から始めることもありますが、よほど歯並びやあごに問題が出そうなこと(癖や咬み合わせのズレ、歯が抜けてしまったなど)がある場合に限られます。こどもの時期に問題を改善しておくと、これから来る成長を正しい方向へ導くことが可能です。
しかし、お子さんにみられる悪い歯並びの原因があご骨や成長の要因が強い場合には、時間の経過(成長)にともなって再びかみ合わせが悪くなることがあります。これは、第1期矯正歯科治療がうまくいかなかったということではありません。骨格の問題は、その性格上成長に伴って大きくなるためです。ですから、早期治療によって一時的に咬合を改善してもその後骨格の不正が大きくなるにしたがって歯のズレも起こり、成長のスパート時期(小学高学年から中学)に顕著に現れます。
骨格性の要因が疑われるこどもの治療は、第1期矯正歯科治療としてはまず被蓋(前歯の歯並び)とかみ合わせの改善を行い、正しい機能の獲得と成長の誘導を行います。その後成長の観察を行いながら歯の生え変わりを観察します。成長が終了する時期(中学生頃)に、お子さんの問題を見極めて最終的な治療を判断します。顎の不正が著しく大きく外科的矯正治療の必要性がある顎変形症と判断される場合には、顎矯正治療を開始することとなり、骨格の不正がそれほど大きくない場合は矯正歯科治療のみで治せるので、第2期治療を行い、良い咬み合わせと歯並びになった時点で歯を動かす矯正治療は終了となります。
顎変形症治療のご相談
当院での初診相談において、「小さい頃に出っ歯の矯正治療を したけれども治っていない。」「中学生で矯正終了後、だんだんと歯並びが悪くなり前歯で咬めなくなった。下あごが小さくなった。」と訴え来院される顎変形症の方が多くいます。顎矯正治療を行うにあたり、以前の矯正治療(出っ歯の治療のため歯を抜いて治療をすすめた結果、歯が大きく傾いている、歯を大きく動かした結果、あごから歯がはみだし、歯茎が大きく下がった、など)が問題となります。
特に、矯正歯科医でも判断がつかないことが多くある成長の問題をかかえる方の矯正歯科治療は、外科矯正の経験が豊富な医師の診察を受けられるのが望ましいと思います。
こどもの矯正治療費
矯正歯科治療は顎変形症や口唇口蓋裂、一部の先天異常を有する方以外は健康保険が適用できない自由診療となっています。当院では以下の治療費を頂いております。
目立ちにくい審美(表側)矯正の治療費は、最初から最後まで、およそ中学生まで管理を行う場合の総額で100万円ほどです。
こどもの歯並びの治療費は、開始時期、症状、治療目的によって様々です。矯正治療費は20万円~50万円程度になります。(部分矯正~1期治療)
◇治療費例
《 乳歯のずれ、凸凹7歳、早期改善 》
初診相談料 3,000円
精密検査・診断料 50,000円
矯正装置料 床矯正 200,000円
(小児の部分矯正治療 歯・あごの健全な発育のために行う)
調節料・観察料
5,000円 x10回
総額 303,000円
《 こども:少し凸凹10歳、早期改善で成長後も歯並びの安定が予測される 》
初診相談料 3,000円
精密検査・診断料 50,000円
(審美ブラケットによる動的矯正治療)
矯正装置料 300,000円
(数か月で前歯を並べる)
調節料・観察料
5,000円 x6回 3,000円x8回
約1年+保定管理も含めて
総額 407,000円
《 こども:9歳前歯の突出、凸凹、あごのアンバランスが予測される 》
1期と2期治療が必要となるケース
初診相談料 3,000円
精密検査・診断料 50,000円
(審美ブラケットによる動的矯正治療)
矯正装置料 1期 400,000円
(前歯・奥歯を並べる、骨格の成長コントロール)
矯正装置料 2期 400,000円
(咬み合わせの完成)
調節料・観察料
5,000円 x24回 3,000円x8回
1期約2年、2期約1.5年+保定管理も含めて
総額 997,000円
文京区の矯正歯科/本駒込駅・白山駅すぐ いつも素敵な笑顔で。







