顎のゆがみ(左右非対称)からの咬み合わせのずれを矯正治療のみで治す場合

顎がゆがんでいる、顔が左右非対称である、そして歯並び・咬み合わせがずれていることを主訴に診療相談に来られる患者さんは最近増えているように感じます。SNSの広まりによってさまざまな情報が得やすくなったことでご自身の変だなと感じていたこと、治したいなと思っていたことに対して一歩踏み出し易くなったのかもしれません。

 

顎・咬み合わせのずれを矯正する場合は、矯正歯科クリニックの対応として矯正治療のみの治療か、外科的矯正治療(骨切り手術と矯正治療を併用)を適切に選ぶことになります。

 

検査・診断の結果、骨格の要因が強い(顎変形症と考えられる)場合には外科矯正治療が適していて、比較的軽度の場合は、矯正治療のみでも十分対応が可能です。

 

Case 1

 

顔・顎のゆがみ、咬み合わせのずれ

 

初診時、34歳の女性。口腔外科医からの紹介受診。

顎の左方偏位、上下歯列の左右ずれ、前歯部反対咬合、右側臼歯部クロスバイトを認める。

 

動的矯正治療では、下顎右側臼歯部にインプラントアンカースクリュー(TAD)を用いブラケットで矯正治療を2年間ほど行った。

 

初診時、34歳の女性。  顎の左方偏位、上下歯列の左右ずれ、前歯部反対咬合、右側臼歯部クロスバイトを認める。 動的矯正治療では、下顎右側臼歯部にインプラントアンカースクリュー(TAD)を用いブラケットで矯正治療を2年間ほど行い適切な咬合となった。

Case 2

 

顔・顎のゆがみ、咬み合わせのずれ

 

初診時、20歳の男性。主訴は咬み合わせを治したい。

顎の左方偏位、上下歯列の左右のずれ、右側臼歯部シザースバイトを認める。右側の奥歯が干渉することで歯が咬んだ時に左側の方へ顎がさらにズレる。

 

動的矯正治療では、下顎両側臼歯部にインプラントアンカースクリュー(TAD)を用いブラケットで矯正治療を2年間ほど行った。

 

初診時、20歳の男性。 顎の左方偏位、上下歯列の左右のずれ、右側臼歯部シザースバイトを認める。右側の奥歯が干渉することで歯が咬んだ時に左側の方へ顎がさらにズレる。動的矯正治療では、下顎両側臼歯部にインプラントアンカースクリュー(TAD)を用いブラケットで矯正治療を2年間ほど行い適切な咬合となった。

Case 3

 

矯正治療済み、顎・咬み合わせのずれ

 

初診時、24歳の女性。矯正治療を行ったが未だ咬み合わせが大きくずれている。

顎の左方偏位、上下歯列の左右のずれ、切端咬合を認める。

 

動的矯正治療では、上顎左側臼歯部と下顎右側臼歯部にインプラントアンカースクリュー(TAD)を埋入しマルチブラケット装置を用いて矯正治療を2年間ほど行った。

 

初診時、24歳の女性。矯正治療を行ったが咬み合わせがずれている。  顎の左方偏位、上下歯列の左右のずれ、切端咬合を認める。     動的矯正治療では、上顎左側臼歯部と下顎右側臼歯部にインプラントアンカースクリュー(TAD)を埋入しマルチブラケット装置を用いて矯正治療を2年間ほど行い咬合は適切となった。

 

コメント: あごのゆがみがある中でのカモフラージュ治療では、アンカースクリューを効果的に用いて、あごの形に配慮した歯の移動を行うことが肝要と思われます。