側切歯の矮小歯:矯正治療例

 

矮小歯(わいしょうし)は、通常の歯より明らかにサイズが小さい歯のことで、主に上顎の2番目の前歯(側切歯)に見られます。原因は遺伝や発育時の栄養不足など、退化現象の一種とも考えられているようです。放置すると、 すきっ歯(隙間ができる)、噛み合わせが悪くなる、清掃不良による虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があるようで、見た目の改善にはラミネートベニアやコンポジットレジンの盛り足し、矯正治療などが有効です。

 

矮小歯の主な特徴

特徴・形態: 円錐形や蕾状(つぼみ状)の形態をしていることが多い。

発生場所: 上顎側切歯(前から2番目)や第三大臼歯(親知らず)。

 

原因: 

はっきりとした原因は不明で、遺伝、発育段階のビタミンD不足、歯の退化などが挙げられています。

 

治療法:

レジン充填(ダイレクトボンディング): 歯に樹脂を盛り足し歯の形態を整える方法。

ラミネートベニア: 歯の表面にセラミックを貼り付け歯の形態を整える方法。

クラウン(被せ物): 歯全体を覆って形を整える方法。

矯正治療: 必要な場合は前記治療と併用することで歯並び全体を治療します。

 

Case 矮小歯、出っ歯

 

上顎両側側切歯が矮小歯。

 

出っ歯を気にしている女性、前歯が矮小歯。

 

上下顎の両側第一小臼歯を抜歯してマルチブラケット装置を用いて矯正治療を行いました。治療期間は2年。保定はマウスピースを用いて2年行いました。矮小歯は修復処置無しで排列されています。

 

矯正治療により口元が引っ込み、咬み合わせもよくなりました。矮小歯はそのまま並んでいますが違和感はありません。

Case 矮小歯、凸凹

 

上顎両側側切歯が矮小歯。

 

矮小歯と前歯のねじれ、歯の凸凹を治したい女性の口の中

 

虫歯の治療を行った後、非抜歯で上下顎マルチブラケット装置を用いて矯正治療を行いました。治療期間は1年。保定はマウスピースを用いて2年行いました。矮小歯は修復処置無しで排列されています。下顎の前歯は、歯のバランスとブラックトライアングルの治療として適量のストリッピング(IPR)を行っています。

 

矯正治療によって前歯のねじれが治り、良い歯並びと咬合になりました。矮小歯も違和感はない。