骨格性の要因が疑われるこどもの治療は、十分な分析と成長予測を行い早期矯正歯科治療として、まず被蓋と咬み合わせを治すことで正しい機能の獲得と成長のコントロールができるようになります。その後成長の観察を行いながら歯の生え変わりを観察します。成長が終了する時期(中学生頃)に、こどもの問題を見極めて最終的な治療を判断します。
顎の不正が著しく大きく外科的矯正治療の必要性がある顎変形症と判断される場合には、外科的矯正治療を開始することとなり、骨格の不正がそれほど大きくない場合は歯並びが著しく悪くても矯正歯科治療のみの治療で適切な咬合へ導くことが可能です。
CASE 成長に伴って悪化する不正咬合
弟さんの歯並びの相談について来た兄、彼が何かしゃべった際に口の状況が見えました。今後、歯並びと咬み合わせが悪くなっていく可能性が高いと思われたのでお話ししました。保護者はその時まで兄の歯並びに問題はないと思っておられた様子でした。その日は、写真だけ撮らせていただきました。
12歳の時点では、しばらく経過観察となった。3年後の状況は以下。骨格性の開咬、下顎前突と診断される。
16歳時点で今後の成長変化は小さいと判断した。顎変形症のボーダーケースと思われたが、患者、保護者の矯正治療単独での治療を強く希望されたため、診査・診断のもと小臼歯を抜歯してマルチブラケット装置を用いた矯正治療を行った。
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