下顎がない
いわゆる”顎なし”の患者さんの顔立ちは見た目の問題とともに気道が狭くいびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクを高めます。いびきやSASは睡眠の質を低下させるため日中の眠気や集中力低下、倦怠感につながります。さらに高血圧や心疾患などの合併症のリスクを高めることもあるようです。 顎なしは、今、要注意の顎態と言われています。小さい下顎を大きくする治療には、骨切り手術を行う外科的矯正治療と歯科矯正単独治療があります。
下顎を前に出す手法について
SSROなど手術で顎の骨を切って前に移動させることが最も効果的です。顎変形症と診断された場合には保険適用が受けられます。しかし、外科手術を伴うことから麻酔も含めリスクについてもよく理解する必要があリます。
一方で、子供や成人でも顎、関節を適応させ下顎を前方に移動させるような治療=矯正治療は、手術ほどではありませんが、患者さんが持っているポテンシャルを最大限に引き出すことで、下顎を前方へ大きくします。
下顎が後退・回転している場合
「顎なし」状況は似ていますが、下顎が後退している場合(大きさは標準)では、下顎が時計回りに回転しているだけということがあります。この場合には、マルチブラケット装置にアンカースクリューを併用した矯正治療によって下顎を反時計回転(オートローテーション)させ、あごを前方に出させるように誘導することが最適治療と思われます。
以下、下顎後退の矯正歯科治療例です。
Case 上顎前突、下顎後退 小臼歯捻転
主訴:出っ歯、歯がかみ合わない
当院でマルチブラケット装置と顎間ゴムを用いて矯正治療を行った。
90度ねじれた小臼歯や口元の改善が顕著です。抜歯なしで達成されています。
治療期間は、およそ2年。
Case 上顎前突 下顎後退 凸凹
主訴:出っ歯と凸凹を治したい。
当院でマルチブラケット装置とアンカースクリューを用いて矯正治療を行った。
歯並び、口元の改善が顕著です。小臼歯の抜歯をしています。
治療期間は、およそ2年
アンカースクリューの効果によって下顎が前方に誘導されEラインが良くなっています。
Case 上顎前突 下顎後退 凸凹
主訴:出っ歯と凸凹を治したい。
当院でマルチブラケット装置とアンカースクリューを用いて矯正治療を行った。
歯並び、口元の改善が顕著です。大きな虫歯があった大臼歯の抜歯をしています。
治療期間は、およそ2年
埋まっていた親知らずを萌出させたので、歯の数は減っていません。アンカースクリューの効果によって下顎が前方に誘導されたのでEラインが良くなっています。
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