下顎の前歯がない場合の矯正

 

Case 下顎前歯の1歯欠損

 

症例の説明:下顎の前歯が1本生まれつき無い(先天欠損)ため、上下の歯の正中、かみ合わせがずれてしまいます。矯正治療は、上顎右側の小臼歯を抜歯して歯の数を上下でそろえ、しっかり噛み合うように並べました。

 

症例の説明:下顎の前歯が1本生まれつき無い(先天欠損)ため、上下の歯の正中、かみ合わせがずれてしまいます。矯正治療は、上顎右側の小臼歯を抜歯して歯の数を上下でそろえ、しっかり噛み合うように並べました。

 

先天欠損がありましたが、歯の数を上下でそろえ、しっかり噛み合うようになりました。

 

歯の数とバランスを整える。

 

先天性欠損や虫歯や外傷、歯周病などで歯がなくなった場合には、不正咬合となったり、不正咬合の程度を大きくしたりすることがあります。その場合、義歯やインプラント、ブリッジなど補綴も治療の選択肢ですが、状況によっては歯列矯正を行うことで、前記の補綴治療を行うことなく、もしくは、補綴治療の量を減らせたりもできます。さらに多くの欠損歯がある場合には、補綴治療をより正確に、安定、長持ちさせることなども矯正治療の役割となります。

 

 

Case 下顎前歯の2歯欠損

 

主訴は前歯が出ている。全くかみ合わない。初診時、11歳 下顎側切歯が両側先天欠損、転倒して前歯をぶつけてひびが入っている。ヘッドギア、上顎小臼歯を抜歯してマルチブラケット装置を用いて動的矯正治療を行った。14歳時に保定へ移行した。

 

主訴 前歯が出ている。全くかみ合わない。

初診時、11歳 下顎側切歯が両側先天欠損、転倒して前歯をぶつけてひびが入っている。

 受傷した前歯に失活や根吸収、アンキローシス(骨性癒着)が生じていないこと、歯が適切に動くことを確認した後、ヘッドギア、上顎小臼歯を抜歯してマルチブラケット装置を用いて動的矯正治療を行った。14歳時に保定へ移行した。保定は、2年以上、希望により5年以上経過観察しているが咬合は大変安定しており、口腔衛生状態も良い。

 

コメント:著しい前歯の突出は、学童期にぶつけて歯を損傷するリスクを高めると言われています。前歯の萌出後、8歳~9歳ごろに矯正治療の管理を始めてすみやかに被蓋を適正にする方が良かったと考えられる症例です。